【アポクリン汗腺とは?】エクリン汗腺との違いと役割についてわかりやすく解説

アポクリン汗腺とは?エクリン汗腺との違いと役割

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mameko

こんにちは!「ワキガ専科」管理人のまめこです。わきが当事者の体臭マニアなwebライターです。

「汗腺」と聞くと、体を冷やすためのものだと思うかもしれません。しかし、私たちの体には、全く違う役割を持つ2種類の汗腺が存在します。

特に、アポクリン汗腺は、あなたの体臭やフェロモンに深く関わる、非常にマニアックで面白い汗腺なんです。

この記事では、ニオイの根本原因であるアポクリン汗腺の正体を、通常の汗腺(エクリン汗腺)と比較しながら、その役割とニオイが発生する仕組みをわかりやすく徹底解説します!

目次

【アポクリン汗腺とは?】エクリン汗腺との違いと役割をわかりやすく解説

ワキガのメカニズム アポクリン汗腺とエクリン汗腺断面図
アポクリン汗腺とエクリン汗腺

1. 汗腺は2種類!アポクリン汗腺とエクリン汗腺

エクリン汗腺とは

エクリン汗腺は,口唇や亀頭など一部を除く全身の皮膚に存
在し,手掌足底,腋窩に最も多い.分布密度は 130 〜 600 個/
cm2 であり,総数は約 300 万個と考えられている.

引用元 新しい皮膚科学

エクリン汗腺とは、暑い時にだらだら出てくるしょっぱい汗のこと。全身に分布していて、温熱刺激によって発汗し体温調節の役割を果たしています。

精神的な緊張や、味覚の刺激(唐辛子などの辛味など)でも発汗します。

アポクリン汗腺とは

アポクリン汗腺がある場所

アポクリン汗腺は哺乳類の芳香腺が退化したもので,腋窩,
外耳道,鼻翼,鼻前庭,乳輪,臍囲,外陰部に多数存在するが,
他の部位にもわずかに存在する. 

引用元 新しい皮膚科学

アポクリン汗腺は、図をみてもらうとわかる様に、エクリン汗腺と違い毛穴にくっついています。数はエクリン汗腺よりも少なく、生まれた時に一時的に退化します。

そして思春期以降に性ホルモンの影響を受けて、再び発達します。

アポクリン汗腺による発汗はアドレナリンによる刺激(つまり交感神経優位な状態)を受けて分泌されると言われていて、主に情緒的な刺激(ストレス・性的興奮など)で発汗します。

アドレナリンは、強いストレス、興奮、恐怖、または危機的状況に直面したときに分泌されます。これは体が「闘うか逃げるか」という緊急事態に対応するための準備をするために放出されるホルモンだと考えられています。

アポクリン汗腺とエクリン汗腺の違い

私たちの体にある2つの汗腺は、構造も役割も全く異なります。例えるなら、「水道水の蛇口」と「高級出汁のポンプ」ほどの違いがあります。

汗腺の種類エクリン汗腺(水道水の汗)アポクリン汗腺(高級出汁の汗)
場所全身のほとんどワキ、乳輪、デリケートゾーンなど、限られた場所
汗の成分ほぼ水(99%)と塩分水、タンパク質、脂質、アンモニアなど(成分が濃い)
ニオイほとんどない(乾けば無臭)ニオイの元となる成分が豊富(菌が分解してニオう)
役割体温を下げる(体温調節)フェロモンや性的なシグナル(役割は完全に解明されていない)

マニアック解説:分泌方法も全然違う!

  • エクリン汗腺: 汗を「分泌する(出す)」だけ。細胞自体は無傷です。(アポクリン汗腺より圧倒的に数が多い)
  • アポクリン汗腺: 汗を出すときに、細胞の一部をちぎって一緒に分泌します。だから汗にタンパク質や脂質といった細胞の成分が混ざるのです。この細胞の成分こそが、ニオイ菌にとっては最高の「ご馳走」になります。

アポクリン汗腺の「役割」と「ニオイが発生する仕組み」

アポクリン汗腺は、体温調節にはほとんど貢献しません。では、なぜ人間はニオイの原因になるこの汗腺を持っているのでしょうか?

アポクリン汗腺の2大役割
役割①:フェロモンと性的なシグナル
役割②:ニオイの放出

役割①:古代から続くフェロモンと性的なシグナル

アポクリン汗腺が発達するのは、思春期に入って性ホルモン(特にアンドロゲン)が分泌され始めてからです。

これは、アポクリン汗が動物のフェロモンのように、異性を引きつけたり、自分の存在を示したりする役割を果たしていた名残だと考えられています。

mameko

現代の私たちは服を着て生活していますが、古代ではアポクリン汗腺からのニオイが、重要なコミュニケーションツールの一つだった可能性が高いと考えられています。

役割②:ニオイが発生する3ステップ

アポクリン汗腺の汗自体は、実は無臭です。ニオイが発生するまでには、以下の3つのステップを踏みます。

  1. 【分泌】: 緊張や興奮で交感神経が刺激され、アポクリン汗腺が活動開始。脂質・タンパク質が豊富な汗が皮膚表面に分泌される。
  2. 【分解】: 皮膚に住む常在菌(ジフテロイド菌など)が、その脂質やタンパク質を食べる。
  3. 【ニオイ完成】: 菌が食べたものを分解・排泄する際に、揮発性脂肪酸などの「ニオイ物質」が発生し、ワキガ臭(チチガ、すそがのニオイ)となります。

アポクリン汗腺の悩み:ニオう人、ニオわない人の違い

アポクリン汗腺は誰の体にもありますが、ニオイで悩む人(ワキガ体質)とそうでない人がいるのは、以下の決定的な違いがあるからです。

ニオう人とニオわない人の違い
違い①:汗腺の「数」と「大きさ」
違い②:汗の「成分濃度」(脂質・タンパク質の量)
違い③:常在菌の「種類」(ニオイ物質を作る菌が多いか)

ニオいが強い人は、遺伝的にアポクリン汗腺の数が多く、その活動が活発なためにニオイの元となる成分が大量に出るうえに、それを効率よくニオイに変える菌を多く持っているということです。

これは、「体質の個性」であり、決して不潔にしているせいではありません!

【アポクリン汗腺とは?】エクリン汗腺との違いと役割についてわかりやすく解説まとめ

アポクリン汗腺は、ニオイの元でありながら、人類の進化と深く関わる面白い存在です。

実は、人間の進化にとって重要なコミュニケーションツールの一つだったことも驚きでした。

しかし、現代の日本社会においては、そのニオイが大きな悩みの種となります。ニオイのメカニズムを知れば、あとは「菌を殺菌すること」と「汗腺の働きを抑えること」の2つで対策が可能です。

アポクリン汗腺とは?エクリン汗腺との違いと役割

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