【中学生のワキガ】汗をかくと脇が臭いのはかも？原因と対策をわかりやすく解説！

周りの目が気になる、緊張するとワキが汗ばんでシャツにシミができる…。「もしかしてワキガかも？」と不安でたまらない気持ち、とてもよく分かります。

中学生の時期は、思春期に入り体は大人へと変化しています。特に、この時期にワキガを発症するお子さんが多いと言います。

デリケートな問題なので、親御さんにも相談できず1人で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。私自身も、親にも誰にも相談できず、ビクビクした学生生活を送っていました。

でも大丈夫！ワキガについて正しい知識と、たくさん悩んいる人がいることを知れば、きっと心が軽くなります！

【中学生のワキガ】汗をかくと脇が臭いのは腋臭症かも？原因と対策を徹底解説！

今回は、不安でたまらないあなたのために、ワキガの原因と、安心して毎日を送るための具体的な対策を、わかりやすく解説します。

１. ワキガの原因は「成長のサイン」！メカニズムを理解しよう

ワキガは病気ではなく、誰にでもある体の「アポクリン汗腺」という場所から出る汗が原因の体質です。

ワキガ体質の人は、このアポクリン汗腺が発達していて、出される汗の量が多い。実は、ワキガじゃない人との違いは、ただそれだけなんです。

(1) ワキガの犯人は２種類の「汗」と「菌」

私たちの体には、大きく分けて２種類の汗腺があります。

1. エクリン汗腺（ふつうの汗）：
   • 出る場所： 全身
   • 汗の特徴： ほとんどが水と塩分。サラサラしていて、ニオイはほとんどない。
   • 役割： 体温を下げる（運動でかく汗）。
2. アポクリン汗腺（ニオイの汗）：
   • 出る場所： ワキ、耳、デリケートゾーンなど、限られた場所。
   • 汗の特徴： タンパク質や脂質など、ニオイの「エサ」になる成分がたくさん入っている。
   • 役割： 異性を惹きつけるなどのホルモン的な役割と考えられている。

アポクリン汗腺から出た汗を、ワキの皮膚にいる「菌」が分解するときに、あの独特のニオイが発生します。

(2) なぜ中学生でニオイが目立つ？「ホルモン」というスイッチ

中学生の時期は、思春期に入り、ホルモン（体が大人になるための指令を出す物質）が急に増え始めます。

このホルモンが、アポクリン汗腺に「さあ、働きなさい！」というスイッチを入れるんです。だから、この時期に急にニオイが気になり始めるのは、あなたが「順調に成長している証拠」でもあるんです。

とはいえ、一番気になるのは周りの友達に気づかれていないかどうか・・・ということだと思います。

悪循環で、自分の臭いを気にすればするほど、アポクリン汗が出て臭いが強くなるんです。

(3) ニオイを強くする「緊張とストレス」のワナ

友達と話す、発表する、テストを受けるなど、緊張したり不安になったりすると、心臓がドキドキしますよね。

この「ドキドキ」の指令を出しているのが、交感神経です。交感神経が興奮すると、アポクリン汗腺が強く刺激され、ニオイの濃い汗がドバッと出てしまいます。

不安になると、さらにワキが臭う気がするのは、心の状態がワキの汗腺にダイレクトに伝わっているからです。

中学生のワキガかどうか診断するチェック方法は？

ワキガのセルフチェック診断

以下のチェック項目に当てはまる人は、ワキガ体質の可能性が高いと言われています。

ワキガ体質は遺伝するので、両親がどちらかワキガ体質の場合、子供にも高い確率で遺伝すると言われています。

アポクリン汗腺は耳の中にもあり、ワキガ体質の人は耳垢が湿っているのも一つの特徴です。

病院で診断する

医療機関でワキガかどうか診断する方法があります。その場合、皮膚科・形成外科・美容皮膚科などで診断してもらえます。

自宅でワキガ診断するサービスを使う

病院に行くのは勇気がいるという場合、自宅で誰にも知られずにワキガかどうか検査することができます。

↓ホームページから申し込むと、自宅に箱に入ったTシャツが届きます。それを着て数時間過ごし、専用袋に入れてそのまま箱で変装するだけの手軽さ！

脇のにおいの成分を機械で分析し、ワキガかどうか、どれくらいのにおいレベルかまで検査してくれます。

もし、検査結果が軽度・中度なら、このブログで紹介している体質改善やアイテムでまずは対策してみましょう。

もし、重度のワキガと診断された場合、アイテムだけでは臭いを軽減するのは難しいため、医療機関に相談することをお勧めします。

中学生のワキガならではの共感しかない辛い悩みあるある

中学生になると、ワキガのニオイで悩むことが一気に増えますよね。「ニオイがバレたらどうしよう」という不安なシチュエーションが急に増えるからです。

ここでは、体臭で悩む中学生なら誰もが「わかる！」と感じる、ワキガで悩む「あるある」をまとめてみました。

ワキガの悩み【中学校生活編】

学校では、ニオイの不安を感じる瞬間がたくさんありますよね。特にこんな場面では、心臓がバクバクしませんか？

体育の授業後、着替えの時間が地獄

密室の部室や更衣室は、ニオイがこもりやすいから本当に怖いですよね。 「もしかして私（僕）のニオイ？」とドキドキしながら、急いで着替えるから、汗を拭ききれていないことが多いのも「あるある」です。

友達と顔を近づけてのコソコソ話

これが一番ヒヤッとします。友達がふと鼻をすすったり、顔を少し背けたりしただけで、「あ、バレたかも」と頭が真っ白に。急に声が小さくなったり、体が硬くなったりしてしまいます。

隣の席の子との距離を無意識に取る

ノートを見せるときや、机がくっついているとき、相手に近づきすぎないよう、気づかれないように体を微妙に斜めにしてしまう。その緊張でかえって汗が出てしまう悪循環に入ってしまうんです。

満員電車やスクールバスでの移動

吊り革を持つとき、腕を上げられない。「このニオイは汗？それともワキガ？」と、電車やバスを降りるまでずっと心の中でソワソワしている時間って、本当に長く感じますよね。

制服の洗濯後の黄ばみ・ニオイ問題

毎日着る制服なのに、洗濯したはずのブレザーやシャツのワキの部分だけ、なぜかまだワキガのニオイがする気がする。黄色いシミが取れない。親に指摘されないかビクビクするのも、中学生ワキガあるあるです。

ワキガの悩み【精神的な悩み編】

わきのニオイの不安は、あなたの行動や考え方まで支配してしまいます。

制汗剤の「追い塗り」が止められない

授業の休憩時間やトイレに行くたびに、何度もデオドラントスプレーやクリームを塗ってしまう。ニオイを消したい気持ちは分かるけれど、塗りすぎたりスプレーを使いすぎたりして、香りとニオイが混ざり、「変なニオイになってない？」とさらに不安になってしまうんです。

服装が「ニオイ対策」基準になる

汗ジミや黄ばみが目立つ白いTシャツや、汗が吸収されにくい服は避けてしまう。着たいおしゃれな服よりも、「ニオイが目立たない服」や「汗ジミがバレない服」でファッションを決めることが多くなっていませんか？

緊張すると「汗が出た！」と分かる

大事な発表や先生に当てられた瞬間、ワキにツーッと冷たい汗が流れる感覚がありますよね？あの瞬間、「今、一番臭いピークかも！」とパニックになって、頭の中が真っ白になってしまう。

ワキガの情報ばかりひたすら検索

自分のニオイが気になりすぎて、夜遅くまで「ワキガ 対策」「ワキガ 手術 中学生」など、解決法ばかり検索してしまう。でも、ネットの情報に触れることで、余計に不安になってしまうこともあります。

好きな人や憧れの先輩に近づけない

「もしニオイで嫌われたらどうしよう」という不安が大きすぎて、勇気を出して話しかけたり、近くに行ったりすることができない。ニオイの不安が、大切な人間関係まで邪魔してしまうのが一番辛いですよね。

中学生ワキガの脇（わき）のにおい対策

１　中学生のワキガ対策【生活習慣】

食生活の改善

ワキガのにおいは、食生活に影響を受けると言われています。特に普段何気なく食べているスナック菓子や、チョコレートなどの甘いもの、カップラーメンなどは避けた方が無難。

↓詳しいワキガ改善のための食事方法を解説した記事はこちら

２　中学生のワキガ対策【衣類】

下着は綿１００パーセントにする

下着や肌に身に着ける衣類は、できるだけ綿１００%のものを。ポリエステルなどの合成繊維は、通気性が悪く蒸れてワキガの臭いを増幅させる可能性があります。

衣類の洗濯は石けん洗剤に変える

ワキガの原因アポクリン汗は、衣類につくと酸化して黄色いシミになり、普通の洗濯では取れません。匂いも残るので、洗浄力の高い「石けん成分」の洗濯洗剤で洗うのをお勧めします。

３　中学生のワキガ対策【デオドラントアイテム】

最初に生活習慣と衣類の基本を整えたら。いよいよアイテムの出番。この順番を間違えると効果が半減してしまう可能性も。

ワキガの臭いは、普通の香りがついた汗用のデオドラントを使っても逆効果の可能性が高いです。

ワキガ専用のデオドラントを選びましょう。

↓アマゾン・楽天で買えるワキガ用クリームをまとめた記事はこちら

中学生でも受けられるワキガ手術はある？

基本的にワキガ治療（手術）はお勧めしない

もしワキガの治療法を調べたなら、ミラドライや手術といった方法を目にしたかもしれません。しかし、中学生のうちは、これらの治療は個人的にはおすすめしません。

1. 汗腺が発達途中： あなたのアポクリン汗腺は、まだ増えたり大きくなったりしている途中です。ニオイが安定しないうちに治療をしても、成長した後にまたニオイが戻ってくる可能性があります。
2. 体への負担： 手術や強い治療は、体に大きな負担をかけます。中学生では、体にメスを入れたり、熱を加えたりする負担に耐えられない可能性があります。

ワキガのニオイが安定し、本当に治療が必要かどうかは、体がしっかり発達しきる高校生や大人になってから判断すれば十分間に合います。

医療機関でできることは？

それでも今すぐニオイを何とかしたい場合は、皮膚科や美容皮膚科に相談してみましょう。

• 保険診療の塗り薬： ワキの汗を抑える塗り薬や、菌を殺すローションなどを処方してもらえます。これは体に負担が少なく、制汗効果が高いものもあります。

中学生のワキガのお子さんを持つお母様へ。伝えてほしいメッセージ

お子様がワキガの悩みを抱えているとき、それは親御さんにとっても辛く、どう声をかけていいか悩むことと思います。

「私だけ」「自分は不潔なのかな」と、お子様は今、自己肯定感が大きく下がっている可能性があります。

お子様のニオイの変化は、順調な成長のサインであり、決してワキガは「病気」ではありません。

日本人では１０人に1人、でも実は、世界で見ると半分はワキガ体質なんです！決して珍しい体質ではないことも知ってほしいです。

まずは今すぐできること、体への負担が少ない食生活の改善やデオドラントクリームや塗り薬で一緒にケアを行い、正しい知識を持つことで、お子様の心を救う最も大切なサポートになります。