mamekoこんにちは。ブログ「ワキガ専科」管理人まめこです。ワキガ対策マニアの目線からワキガについて語っています。
今日は、私が長年のワキガの悩みと、年間数万円を超えるワキガクリームのコストに終止符を打つために選んだ、吸引法の手術体験を、包み隠さずお話しします。
結論から言うと、臭いのストレスから解放された20年間は、本当に素晴らしいものでした。
【実録】脇が臭いワキガを治す手術体験ブログ
ワキガ手術の流れ
- 【初回診察】クリニックでワキガのレベル診断、手術日を決定。
- 【当日準備】前開きの服で来院。ワキの範囲にマーキング(デザイン)を行う。
- 【麻酔と手術】ワキに局所麻酔を注射。カニューレで汗腺を吸引・除去する。(手術時間は両ワキで1時間程度)。
- 【圧迫固定】手術後、ワキを強く圧迫固定し帰宅。痛み止め服用
- 【抜糸・治療完了】数日〜1週間後にクリニックで圧迫材を外し、抜糸。自宅で傷跡をきれいに治すためのセルフマッサージ。
【診察予約まで】手術を決意するまで(大学生・就活期の決断)
私のワキガ対策の歴史は結構長くて、小学校5年生で発症。
ワキガの臭いが軽減される!と謳われる商品も沢山試しましたが、あまり効果なし。
最後は「もう毎日、臭いを気にし続ける生活は嫌だ」という精神的な疲労が限界に達しました。
ちょうど就職活動を控えた春休み。アルバイトで貯めたお金を「未来の自分への投資」と決め、手術を決意しました。
診断と手術の予約
当時の私は、ホームページで検索したクリニックへ。問診の際、脇にガーゼを挟んで待合室で待つ時間は、今思い出しても恥ずかしかったです。医師に「中度のワキガ」と診断され、迷うことなく手術の日程を決めました。
手術前の緊張はありましたが、「長年の悩みが終わる」という期待感の方が大きかったのを覚えています。
ワキガ(腋臭症)を治す吸引法手術の流れ



手術当日は、できるのであればご家族や頼れる方に付き添いや送り迎えをお願いするのがおすすめ。術後はかなり疲れますし、身動きが取りにくい状態になります。
吸引法とは
3mm程度の小さな切開部から、吸引管(カニューレ)を挿入してアポクリン腺を吸引するワキガ手術方法の一つです。
傷跡が目立ちにくいのがメリットですが、再発率が剪除法よりも高いのがデメリットと言われています。
手術当日の流れ
手術室に入る前に、プール用バスタオルのような服に着替えます。その後、手術台に仰向けの状態で寝そべります。
手術は一般的に局所麻酔で行われますが、私の時のように静脈麻酔(点滴)や笑気麻酔を併用することで、意識を朦朧とさせ、リラックスした状態で受けることが可能です。
1. 術前の準備
当日クリニックへは、前開きのボタン付きの服で来院。これは術後、腕を上げなくても脱ぎ着できるからです。手術台へ上がると、ワキガの原因となるアポクリン汗腺の位置を正確に把握するため、ワキの範囲にマーキング(デザイン)が施されます。
2. 麻酔と手術開始
いよいよ麻酔です。まず、ガスマスクをつけられ意識が朦朧になります。体が動かせずろれつが回らない状態に。あまり感覚がはっきりしない中で脇に局所麻酔。脇全体に数カ所注射されます。
【私個人の感想】 私はチクチクとした痛みを感じて正直驚きました!『全く痛くない』と思っていたので、事前に知っておきたかったですね。ですが、この麻酔さえ効いてしまえば、あとは大丈夫です。
麻酔が効くと、腕は上げた状態で固定され、耳にはヘッドホンが装着されます。(手術音を遮断するため)
手術は、ワキのシワに沿って数ミリの小さな穴を開け、そこからカニューレ(細い吸引管)を挿入して行われます。
3. 手術中のリアルな感覚
両ワキで約1時間程度。鈍く引っ張られるような感触と、バキュームで「ズボズボ」「ゴリゴリ」と汗腺を吸引・削り取っているような音が、ヘッドホン越しにも聞こえてくるのはめちゃくちゃ怖かったです。ただ、激痛ではない「鈍痛」程度で、意識が朦朧としていたこともあり、耐えられました。



これでワキの嫌な臭いとさよならできるいく希望が待っていると思ったら、なんとか耐えられました!


手術が終わると、ワキの皮膚と組織を密着させる「圧迫固定」が必要です。
私の場合は、硬い綿を脇にギュッと詰められ、テープでぐるぐる巻きに固定されました。
【ワキガ手術の後】実際の痛み・ダウンタイムと養生生活
1. 術直後〜数日間の生活
【私個人の感想】 家に帰ってからが本番でした。最初の2日間は冷や汗が出るほどの鈍痛で、夜も眠れず痛み止めを飲んで凌ぎました。腕をまっすぐ下に下ろせず、まるでガンダムのようなロボット歩きで笑えました(笑)。満員電車は本当に辛かったです…。
この圧迫は数日間〜1週間程度必要で、日常生活(特にデスクワークや入浴)が大きく制限されます。



学生さんは夏休みなどの長期休みに受けることをお勧めします!社会人の方は、連休前や長期でおやすみができるタイミングで計画しましょう。
2. 術後のケアと皮膚の変化
- 数日後: 抜糸や、ガーゼの交換のために再来院が必要です。
- 術後数週間: 傷跡をきれいに治すため、お風呂上がりなどにマッサージを指示されます。私も数年間は、皮膚がツルツルしたような、引きつるような感覚が気になりました。
ワキガ(腋臭症)を治す手術のメリット・デメリットと再発について



手術から20年が経った今、正直にメリットとデメリットをお伝えします。
◎ワキガ手術のメリット:人生の質が格段に向上した
- 臭いゼロの20年間: 術後20年間、臭いの悩みから完全に解放されました。毎日「もしかして臭ってる?」とビクビクするストレスから解放されたことは、手術費用の価値以上のものがありました。
- 脇汗・脇毛もゼロ: 脇汗もほとんどかかなくなり、結果的に永久脱毛効果も得られました。
× ワキガ手術のデメリット:美容面での代償


- 色素沈着と凹凸: 吸引法は傷跡が小さいですが、私のワキには色素沈着と、皮膚が波打つような凹凸が残っています。(これは、皮膚の下の組織が吸引によって不均一になるため)。できるだけ人には見せたくなく、ノースリーブを着る時も脇を上げるのは控えめです。
- 20年後の再発: 出産や40代のホルモンバランスの変化を経て、ストレス時や興奮時に、ぬるぬるした汗と僅かな臭いを感じるようになりました。これはアポクリン腺の取り残しや、加齢による体質変化の可能性が高いです。
ワキガを治す手術は「臭い悩みからの解放」という最高の自己投資
完璧な手術はありません。それに、手術にはもちろん副作用やデメリットがあるのも事実。
私の場合は大きな副作用や合併症は起こらなかったものの、残念ながら20年後再発しました。美容面での代償もありました。
それでも、私にとって「臭いの恐怖から解放された20年間」は、手術費用を払ってでも手に入れるべき、最高の人生の投資だと思っています。
このブログ「ワキガ専科」では、ワキガで本気に悩むあなたが少しでも人生を豊かに歩んでいけるための情報をまとめています。
これからも、同じ悩みを抱える人たちの心に寄り添うブログであり続けたい。そんな想いで文を書き続けていきます。



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