原因不明の腰痛【脊髄係留症候群】の症状とは?手術体験記

脊髄係留症候群

こんにちは。まめこです(@spi_zukan

このブログでは、スピリチュアル用語やアイテムについて、ビギナー向けに解説しています。

脊髄終糸係留症候群てどんな病気?
ヘルニアと誤診されることがあるって本当?

今回はとても珍しい病気「脊髄終糸症候群」についてご紹介します!

この記事の内容

  • 脊髄終糸症候群の症状とは
  • 脊髄終糸症候群の診断が下りるまで
  • 手術入院体験記

本記事では、脊髄終糸症候群について解説しました。

実は、私の中学生の娘がひどい腰痛で徐々に歩けなくなり、半年間原因がわからずでしたが、ついに病名が判明します。

現在は手術し元気になりましたので、同じように苦しんでいる方のお役に立ちたいと思い、記事にすることにしました。

原因不明の腰痛・下肢痛・頭痛などで悩んでいる方、そのご家族にも、ぜひ読んでいただきたい記事となります。

脊髄終糸症候群は、画像での診断がとても難しいので、椎間板ヘルニアと誤診されがち。

専門家に正しい診断を受けることさえできれば、治すことができます!

この記事は3分で読めるので、ぜひ最後までじっくりご覧ください。

目次

脊髄係留症候群とは

落ち込む女性女性
脊髄が引っ張られてしまう珍しい病気

脊髄係留症候群とは・・・脊髄終糸の過緊張により強い腰痛・下肢痛を引き起こす病気

脊髄係留症候群の主な症状

  • 腰痛・下肢痛
  • 頻尿
  • 前屈で痛みが増強
  • 頭痛・めまい
  • 足の痺れ

脊髄終糸症候群は見つけるのが難しい

脊髄終糸症候群(Tight Filum Terminale; 以下TFT)と腰椎椎間板ヘルニア(以下LDH)はともに腰痛と下肢痛を主訴とし20~30代に好発するためその鑑別が必要である。しかしながらTFTは従来診断方法が確立されていなかったために、しばしば見逃され治療されずに放置されていたのが現状である。

出典元 東京医科大学

脊髄終糸症候群は、症状が腰椎椎間板ヘルニアと似ています。

また、よく起こる年代が20代〜30代なので判断が非常に難しいと言います。

MRIやCTでの画像診断も難しいので、見逃され治療にたどり着けずにいる方が多くいるのが現状だそうです。

脊髄係留症候群の発症

それでは、実際に私の娘にどのような症状が出て、どのように完治するまでに至ったのかを体験記として記しておきます。

同じ症状で苦しむ方の、正しい診断に結びつくきっかけになりますように。

症状の発症

2021年の7月、娘が急に腰が痛いと訴えてきました。

きっかけは、床の物を拾おうとして腰がグキッとなったことでした。

その時は、ただのぎっくり腰だと思い、しばらく様子を見てみようと放置しました。

腰痛が治らず、整形外科へ受診

2週間たっても娘の腰痛は治らず、かかりつけの整形外科へ受診することに。

腰あたりで炎症を起こしているということで、ステロイド注射をして様子を見ることになりました。

その後、嘘のように痛みから解放された娘は大喜び!

・・・も束の間、2日後には痛みが元通りになってしまいました。

CT・MRIでも異常なし

その後、CTとMRIでの画像診断をしてもらいましたが、所見異常なし。

痛みが治らないので、コルセットを作ってもらいました。

異常は無いのになぜか「腰椎椎間板ヘルニア」の診断がおりました。

接骨院・カイロプラクティク・整体に通う

何の治療法も無いのに、痛みは増す一方なので、接骨院で電気治療を数回受けるも効果なし。

娘はすでに、歩きにくさを感じるほど痛みが強くなっていたので、私は焦り始めました。

私の通ったことがあるカイロプラクティクに、すがるような気持ちで娘を連れて行った時のこと、事件??は起こります。

カイロ特有の腰を捻って思いきり「ごきッ」とやる施術をされました。

この日のことを、私は今でも後悔しています。

娘の脊髄は、すでに固く緊張した状態で痛みを発症していたのに、それを思いきり捻ってごきっと鳴らすなんて・・・・

歩行困難になり松葉杖生活

カイロプラクティクで施術を受けた数日後、娘はひどい下肢の痛みで歩行困難となってしまいます。

整形外科でお借りした松葉杖で、何とか学校へは通っていましたがとても辛そうです。

2度目にカイロへ行った時、施術師の方に「仙腸関節の炎症」だと言われました。

原因がわからない今、それを信じて治療していくしかないと、信じきってしまいました。

発症から4ヶ月後、総合病院へ紹介される

その後、どうしてもカイロプラクティクでの腰への施術が状況を悪化させたという思いがあり、カイロでの治療を断念します。

どうにもならなくなり、再度整形外科を受診したところ、総合病院を紹介されました。

総合病院の整形外科で、また1からMRIの撮影から始まります。

この頃には、もう娘も治療疲れと痛みとで精神的にかなり辛い状況にあったと思います。

総合病院の整形外科の医師からも、所見は異常がないと言われました・・・・。

精神的ストレスから、歩行不能や腰痛になる人も多くいるそうで、精神科の受診まで勧められました。

その時の、絶望的な気持ちは今でも忘れられません。

脊髄専門の医師の診察を受ける

その整形外科の医師から、別の大学病院から出張で来ている脊髄専門の医師の診察を受けるように勧められました。

脊髄?何の関係があるの?もういい終わりたい・・・・

そんな気持ちの中、脊髄専門の医師の診察を受けることになりました。

やはり、MRIの画像の所見は異常なし。

1つ可能性があるとすれば「脊髄終糸症候群」かもしれない、と。

ただ、このMRIの画像ではわからないので、うつ伏せになった状態でMRIを撮影することに。

脊髄係留症候群の診断

ついに正しい診断名が下りる

うつ伏せ状態のMRIを見たところ、「脊髄終糸症候群」の可能性がやはり高いという診断がおりました。

「何らかの原因で、お尻あたりの脊髄の終わりがベタッとくっついてしまって、ビーンと張った状態になっている」と説明を受けました。

健康な状態の脊髄は、うつ伏せになると脊髄液の中で下側に沈むんだそうです。

しかし娘の脊髄は、うつ伏せになっても脊髄液の中で浮いた状態、つまり固く張っていたそうです。

娘の場合、前屈をすると痛みが強まったのも診断の決め手だった様です。

手術で張り付いた脊髄を切ることで、痛みが治る可能性があると言われ、安堵しました。

脊髄係留症候群の手術治療(入院〜退院まで)

オペ

手術前日に入院

手術前日に病院に着くと、PCR検査を済ませ娘と病室へ。

翌日の手術に備えて、娘は断食。

水分さえもOSワンを決められた時間に何ml、と決められていました。

母子ともに、不安な夜を過ごしました。

でも、明日の手術を越えればこの痛みから娘が解放されると思うと、嬉しい気持ちもありました。

手術当日

いよいよ、娘は手術着に着替え、ベットに乗せられ手術室に向かいます。

手術部屋の入り口で、娘を見送った後、私は待機室で待ちます。

この手術は、全身麻酔のために呼吸も止まってしまうため、挿管して人工呼吸で呼吸管理すると聞かされていました。

想像するだけでかなりビビる私でした。

手術開始から2時間が過ぎ、ようやく無事に手術が終わり病室へ。

執刀医から、「固くなった脊髄をメスで切ったら、ビヨーーンと元の位置に戻っていった」と説明を受けました。

ぼーっとしている娘を見て、涙が出そうになりました。

本当に、よく頑張ったね。

しばらくして麻酔が切れると、足か痛いと訴える娘。

血栓予防のストッキングがかなり足を締め付けていて、眠れないほど痛む様子。

夜中も眠れず、マッサージしながら徹夜。

足の痛みは2日ほど続きました。

入院生活

翌朝からは、術後の腰の痛みとの戦い。

3日目くらいから、少し体の向きを何とか変えられるようになり、徐々に可動域が広がっていきました。

脊髄の手術あとに血液がたまらないように、患部から細いホースが出された状態だったので、1週間後くらいにはホースを抜く処置が行われました。

入院期間後半は、弱った筋肉のリハビリを続けます。

中学生なので、付き添いなしでの入院でした。

面会に行った時、松葉杖を使わずに歩いている娘の姿が目に入り、感動しました・・・・

こんな日が来るなんて信じられない!

退院

手術から2週間経ち、ようやく退院の日を迎えました。

もう痛みもほとんどなく、軽快な足取りで病院を後にしました。

退院後3ヶ月は激しい運動など避けるように指示がありました。

退院後は順調で、腰痛も足の痛みも嘘みたいに消失したそうです。

半年以上経った今、曇りの日や雨の日に手術痕が疼くようですが、日常生活は病気になる前よりかなり元気になりました。

退院後の回復は

現在、脊髄係留部分の切除手術から半年が経ちました。

娘はとても元気で、足腰の痛みは完全に無くなりました。

今では、ランニングや体を動かしたり普通にできるようになりました。

ずっと悩まされていた、めまい、耳鳴り、頭痛も消失しました。

やはり、脊髄係留症候群が原因で起きていたのかもしれません。

難病【脊髄係留症候群】まとめ

ハイヤーセルフ

本記事では、とても珍しい病気・脊髄終糸症候群について解説しました。

私の娘は、本当にラッキーだったと思っています。

大きい病院が近くにあったこと、運よく脊髄専門の医師を紹介してもらえたこと・・・・

もし、この医師に出会えていなければ、正しい診断を受けることなく今でも原因不明の腰痛で苦しんでいたかもしれません。

この記事が、同じように原因がわからない腰痛・下肢の痛みで悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。

脊髄係留症候群

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